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院長挨拶 および院長コラム “やじろべえ”

院長 山下 智省(やました さとよし)

山下智省院長
下関医療センターは、平成26年4月に地域医療機能推進機構の発足と同時に誕生し、長年親しまれてきた下関厚生病院から移行してできた病院です。私は、その二代目となる病院長を平成30年4月に拝命いたしました。当院は独立行政法人であり、いわゆる公的病院として位置づけられる組織です。つまり、当院に求められる最も大切な使命は、住民の健康の維持と向上、安心しておくることのできる生活の実現に貢献することにあります。
現在、25診療科を有し、地域医療支援病院をはじめとして多くの施設基準・認定を受けており、急性期疾患を中心に診断・治療を提供できる体制を整えています。加えて、健康管理センター・介護老人保健施設・居宅介護支援事業所・訪問看護ステーションといった部門を持ち、疾患の予防・治療から介護まで幅広い医療サービスを提供できる機能を有しています。
また下関という地方都市においては、病院や介護施設には社会インフラという性格に加えて、地域の産業の一つという側面があり、医療・福祉が充実することによって、その地域が豊かになると信じています。これらを通じて、当院が地域に貢献できることは大いにあると言えましょう。
今後ますます少子高齢化が進み、地方はとかく暗い将来を描きがちです。そんな気分を反転させるためには、まず病院が元気にならなくてはいけません。そして当院が下関の暮らしと文化の核となる組織に成長する。そんな夢を抱いて、私たちは努力してまいります。

院長コラム “やじろべえ”

2024年2月

 下関市医師会の仕事で那覇に行く機会を得た。インドア派でビーチリゾートに興味のない私にとって、沖縄は足が向きにくい地であり、これが最後の訪問となる予感がした。
 そうならばと、観光の日程を丸一日とって、太平洋戦争・沖縄戦ゆかりの地を巡ることにした。タクシー運転手が薦めるまま、糸数アブチラガマ、沖縄県平和記念資料館、ひめゆり平和記念資料館、旧海軍司令部壕の4か所を回った。
 多くの民間人が戦闘に巻き込まれ犠牲になった歴史を持つ沖縄は、わが国で特別の存在である。沖縄の人々の苦渋と辛酸には胸が痛む。だから今も多く存在する米軍基地を撤廃すべき、とは考えない、しかしながら。
 戦争というものは、いったん火ぶたが切られてしまえば止めることはむずかしく、やがて戦地は混乱と狂気に支配され、コントロールできなくなる。ウクライナやパレスチナの惨状を見れば明らかだ。
 だからこそ、戦争を起こさないことに英知を注がなくてはならないのだが、そこには抑止という仕組みが不可欠なのである。抑止とは、武力や基地にほかならない。
 平和のために軍備が必要。この大いなる矛盾を人類は未だ克服していない。矛盾を抱えたまま、やりくりしなくてはならない世界に我々は生きている。現実は、理念だけではどうにもならないものなのである。


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