院長挨拶

院長 大下 昇(おおした のぼる)

 2024年10月1日付で前任の長郷国彦先生の後を引き継ぎ院長に就任いたしました、大下昇と申します。山口県宇部市の出身で、山口大学医学部を卒業したのち、1993年12月に当院に赴任してから30年以上の歳月が流れました。
 当院赴任時は、四方を病棟に囲まれた中庭に大きな桜の木があり、職員や患者さんの憩いの場となっていたのを覚えています。当時と比べ、医療を取り巻く情勢がめまぐるしく変化し、より的確な経営判断を求められる中で、院長就任という重責を託されたことに身の引き締まる思いがしております。
 当院は1950年に開設以来さまざまな変化を経て現在に至っており、急性期医療だけでなく在宅復帰を支援する地域包括ケア病棟等も備えた病院として機能しております。2014年に病院の母体が全国社会保険協会連合から独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)に移行した際、病院名がそれまで親しみのあった「下関厚生病院」から「下関医療センター」に変更いたしました。
 2005年には下関市の平成の大合併と同時に、多くの診療科の医師派遣元が熊本大学から山口大学に移り変わりました。その後徐々に診療科目が減っていき、2024年6月の循環器内科医師派遣中止とともに内科医の減少が著しくなり、やむなく下関市の救急輪番から離脱をいたしました。現在は4日に1回の輪番病院のサポートを行いつつ、当院の強みである脳卒中を中心とした脳疾患対象者をこれまでより多く受け入れることで、地域医療を支える急性期病院として病院連携・病診連携のより強固な構築を図っております。
 現在、当院各診療科常勤医師の協力体制は非常に良好であり、職員全員が笑顔で働ける病院を目指して頑張っております。今後も引き続き地域医療に貢献し続け、数年後に控えている下関市立市民病院との統合に向けて歩みを進めて行く所存です。これからも地域の皆さまに良質な医療を提供できるよう、職員一丸となって頑張って参りますので、当院に対するいっそうのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。