下関市の皆様、初めまして。本年4月から前任の山下智省院長の後を引き継ぎ、院長に就任した長郷国彦（ながさと　くにひこ）と申します。地域医療機能推進機構（ＪＣＨＯ；ジェイコー）九州地区理事として、新年度から当院の管理部門を一新して、4人の副院長と一緒に地域医療にさらなる貢献を図り、市民の皆様にとって本当に良かったと言っていただけるような新たな医療提供体制の構築に邁進する所存です。
　当院では現在、内科系医師の不足により、これまで担ってきた4病院輪番体制への参加を続けるのが困難となっています。苦渋の選択ですが、輪番体制から抜け、統合に向けた流れの中では、当院が果たすべき役割を得意な医療の分野に限定した救急医療への貢献をしていくことも一案と考えています。昨年、前院長が「何も手をつけなければ、未来に禍根を残す。最も大切なことは、この下関に十分かつハイレベルの医療を安定的に供給できる体制を後世に残すことである。」というメッセージを発信されました。そのことを第一に考え、院内の結束を図るために、今回退任されたことにはとても重みがあります。当院を支えてくれている職員の協力・頑張りはこれまでも素晴らしいものであったと心より誇らしく思っておりますが、地域の皆様に良質な医療を今後も提供できるよう、残った職員全員でさらに知恵をしぼり、一致団結して努力してまいります。
医師会の先生方や保健所・救急隊・市・県をはじめとする行政機関の皆様、地域の皆様には引き続き、当院に対するご支援とご協力を賜りますようお願いいたします。