当院では、医療関連感染から患者さんと自施設の医療に関わる全ての人々を守り、安全で質の高い医療を提供するための取り組みをしています。
感染対策室には、感染管理者(医師)、薬剤師、検査技師、看護師、事務員が配属しています。感染防止対策チームは、感染防止対策実施の適正化及び介入、医療関連感染対策相談、発生動向監視(サーベイランス)、職員の教育、健康管理を行っています。抗菌薬適正使用支援チームは、耐性菌の選択と出現防止のため抗菌薬適正使用の推進をしています。
指針
活動内容
・感染症発生時の対応と現場の支援
・感染防止対策マニュアル改訂
・職員への感染対策研修:就任時、2回/年(6月、10月)
・1回/週 院内ラウンド
・院内外からの感染対策に関する相談をうける
・医療関連感染発生状況の監視(サーベイランス)
・薬剤耐性菌、中心ライン関連血流感染(CLABSI)、カテーテル関連尿路感染(CAUTI)、血液透析関連感染症候群(上気道感染症、消化器感染症)
・SICT(下関感染対策チーム)の一員として、クラスターが発生した施設をラウンドし、早期に収束させるための指導や支援をする。
・抗菌薬の適正使用を監視、支援する。
・感染症早期からのモニタリング
・2回/週カンファレンスし、適切な検査、抗菌薬の選択・用法・用量の適切性、必要に応じた治療薬物モニタリングの実施、微生物検査等の治療方針への活用状況などを経時的に評価し、必要に応じて主治医にフィードバックを行う。
・適切な検体採取と培養検査の提出(血液培養の複数セット採取など)や、アンチバイオグラムを作成する。
・2回/年 抗菌薬の適正な使用を目的とした職員の研修
・抗菌薬適使用マニュアル改訂
実績
血液培養2セット提出率
血液培養検査において菌の検出感度と特異度を高めるため異なる2カ所から採血した2セットを提出することが推奨されています。血液培養を適切に採るために必要な知識や手順を指導しています。
薬剤感受性データ 2021年のアンチバイオグラム
アンチバイオグラムとは臨床材料から分離された主要な病原菌を集計し抗菌薬に対する感受性や耐性の割合を図表化したものです。薬剤耐性菌対策や効果的な抗菌薬を選択する情報提供の資料として活用しています。
アンチバイオグラム(pdf)