皆さま明けましておめでとうございます。
2025年の仕事始めは空前の9連休の終わりとともにやってきました。医療関係者にとって長い連休はあまり実感のないものですが、急患や入院以外は長期の休みでしたので、病院としては早期に機能を戻したるみの無いように精進して参ります。
ところで2025年問題について皆さまご存じでしょうか。団塊の世代が全員75歳以上となることにより日本人の5人に1人が後期高齢者になる年で、高齢者問題がより深刻化します。下関市、特に当院を取り巻く旧市内ではまだ高齢化が進んでいると思われ、対策を考えないといけません。
また、国や自治体が進める地域医療構想や昨年の診療報酬改定と働き方改革の導入は無駄な病院を潰すことを推し進めるものと判断します。下関の中で必要な病院として生き残るため、当院も明確な方針を持たないといけません。当院が市内の他の3病院と比較して得意な分野は何かというと、脳卒中を代表とする高齢者救急です。この高齢者救急を積極的に受けることが、高齢者の多い旧市内にある病院として生き残る道と考えております。
市民病院との合併の話も進めていかなくてはいけません。当院が地域に必要な病院であり続けることで、皆さまにとってより良い病院合併となるよう話を進めたいと思っています。約5年後に新しい病院に移り、気持ちよく下関市民のために働くという夢を持って頑張っていきたいと思います。
今年の干支は乙巳(きのとみ)です。乙は困難があっても紆余曲折しながら進むことや、しなやかに伸びる草木を表しています。巳は蛇のイメージから再生と変化を意味します。脱皮し強く成長する蛇は、その生命力から不老長寿を象徴する動物、または神の使いとして信仰されてきました。病院も社会状況に合った進路を取りながら、合併・新病院という進化に向けた年にしていきたいと思います。