臨床工学部

診療・各部門

臨床工学部の紹介

 臨床工学技士は病院内で働く医療技術者です。医師以外の診療補助に従事する看護師や各種の医療技術者のことをメディカルスタッフと呼んでいます。
 臨床工学技士はメディカルスタッフの一員であり、現在の医療に不可欠な医療機器の専門家として安全性や機器の性能維持のため、保守点検や操作を担っています。
 当院の臨床工学部は平成20年4月に創部され、現在、総勢10名のスタッフが、ME関連業務・透析関連業務・内視鏡関連業務の3つの業務に分かれ、治療のお手伝いをしています。

臨床工学部理念

  1. 私達は臨床工学技士として又、病院スタッフとして節度を持ち、患者様から信頼されるMEを目指します。
  2. 私達は、医療機器が医療スタッフに使い易く、安心して安全に使用できるように努力します。
  3. 臨床工学技士として、日々技術の向上に努めスキルアップ出来るように努力します。

業務内容

MEセンター関連業務

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MEセンターでは、各種機器の点検、心臓カテーテル検査・治療ペースメーカー(外来・新規埋め込み・電池交換)、脳アンギオ検査・治療、放射線科アンギオ検査・治療、RFA(外科・内科)、RVSエコー操作、OP室機器点検、病棟機器点検、誘発筋電図検査、ナビゲーション操作、緊急対応など多岐にわたって業務を担っています。

ME業務実績

H26年12月31日まで
点検機器名 25年点検件数 26年点検件数 点検機器名 25年点検件数 26年点検件数
シリンジポンプ 672 728 除細動器 12 12
輸液ポンプ 2308 2162      
AED 12 12 PCPS 12 12
IABP 12 12 人工呼吸器終了後点検 229 240
挿管型人工呼吸器 96 75 人工呼吸器動作中点検 692 813
非挿管型人工呼吸器 131 93      

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(左)危機管理システム (右)呼吸器と輸液ポンプ貸し出し棚

血管造影室業務実績

症例名 25年症例数 26年症例数
RFA 23 2
脳血管造影介助 122 94
脳動脈瘤塞栓術介助 39 32
脳血管ステント挿入術介助 24 14
脳血管血栓溶解術介助 2 1
鎖骨下PTA 1 0
消化器科IVR-CT介助 119 117
肝臓エンボリ 2 1
肝臓血栓吸引 1 0

心臓カテーテル検査、ペースメーカー業務実績

症例名 25年実施回数 26年実施回数 症例名 25年実施回数 26年実施回数
ペースメーカー外来・立会い 302 307 S-G 15 21
CAG 212 235 IVUS 72 80
PCI 92 103 IABP 2 2
ペースメーカー交換 12 11 EPS 0 0
ペースメーカー新規 26 29 PCPS 1 0
一時ペースメーカー 7 13 吸引 1 2
下肢造影 13 6 IVフィルター 1 1
LVG 4 3 血栓除去 0 0
下肢PTA 12 4 心嚢ドレナージ 1 0
上肢造影 0 1 上肢PTA 0 1
FFR 13 22 PTRA 1 0
iFR 0 12      
ペースメーカー抜去 1 0 ペースメーカー調節 2 0
大動脈弁狭窄 0 1 腎静脈造影 0 2
放科アンギオ 0 4 放科エンボリ 0 3

OP室業務

点検業務実績
・麻酔器:始業点検(毎日)   定期点検(メーカー依頼にて定期点検6ケ月毎)
・電気メス:使用前始業点検 週1回定期点検 6ケ月に1度出力測定・高周波測定・低周波測定施行
・除細動器:毎日日常点検 月に1度テスターにて出力測定
・ベットサイドモニター:週1回日常点検フィルター清掃施行 6ヵ月に1度ガス校正

機器操作業務実績

機械名 25年症例数 26年症例数
腹腔鏡下肝臓切除エコー操作及びRFA操作 0 0
肝臓切除エコー操作 17 10
開腹術でのRFA操作 17 2
ナビゲーション操作 整形外科 0 0
耳鼻科 66 69
脳神経外科 12 7

他操作業務:イメージ操作 モニターME機器の配線接続

神経生理業務

検査名 25年症例数 26年症例数 検査名 25年症例数 26年症例数
神経伝導検査(NCS) 231 200 視覚誘発電位(VEP) 4 1
聴性脳幹反応(ABR) 4 3 体性感覚誘発電位(SEP) 17 2
術中神経モニタリング 13 19 筋電図 3 4

透析関連業務

 当院の血液浄化センターはベッド数は23床で、血液透析(HD)、オンラインHDF(On-line HDF)を中心に除水目的の限外濾過(ECUM)等を行っています。その他に持続的血液濾過透析(CHDF)、エンドトキシン吸着、単純血漿交換(PE)、二重膜濾過血漿交換(DFPP)、血漿吸着(PA)、白血球除去(LCAP)、顆粒球除去(GCAP)、腹水濾過濃縮再静注療法(CART)、末梢血幹細胞採取(Auto PBSCT)を行っています。

・血液浄化センター内の医療機器の保守管理業務
・透析液の濃度や清浄度管理
・透析関連物品(透析液、ダイアライザー、血液回路等)管理
・治療準備
・治療支援(穿刺、穿刺介助、返血作業等)
・シャントPTA、DSAの介助
・ESWL業務

治療名 25年実施回数 26年実施回数 治療名 25年実施回数 26年実施回数
HD 6554 4472 G-CAP 19 12
HDF・HF 1608 0 L-CAP 3 32
ECUM 19 30 LDL吸着 2 0
PE 11 0 CART 19 11
DFPP 0 0 PBSCH 5 6
ET吸着 2 3 CRRT 37 60
PA 0 2 その他の療法 0 0

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内視鏡関連業務

 内視鏡の検査治療で安全に医療機器が使用できる様に内視鏡センター、外来、ICU、病棟、透視室で使用する軟性内視鏡やその他医療機器の保守管理、内視鏡センターでの介助、洗浄業務、洗浄記録・内視鏡画像の管理を行っています。

・内視鏡装置の日常点検(毎日初回スコープ取り付けによる作動チェック)
・月一回定期点検
・ランプ交換
・週に一回プロセッサー内データ整理
・電気メス日常点検(フットスイッチ動作点検)
・年2回電気メス出力 低周波 高周波漏れ点検
・心電図モニター定期点検
・洗浄器の点検・消毒液の補充
・洗浄器に月/1回フィルター交換
・内視鏡治療中の操作介助
・スコープ洗浄
・耳鼻科スコープ・システムの定期点検
・造影室気管支鏡のスコープ定期点検(一般細菌検査を含む)
・超音波診断装置の定期点検
・気管支鏡検査業務(機器等の管理、準備)

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  25年症例 26年症例   25年症例 26年症例
緊急内視鏡 358症例 309症例 ERCP 209症例 186症例
上部内視鏡 4971症例 4790症例 EISL 44症例 54症例
PEG 32症例 20症例 食道拡張術 38症例 13症例
下部内視鏡 1133症例 1115症例 小腸内視鏡 0症例 0症例
EUS 5症例 8症例 ESD 32症例 31症例
EMR 4症例 7症例 FNA 0症例 0症例

その他の業務

 医療機器を安全に使用するために年間を通して積極的に院内勉強会を開催している

・急変時に重要な人工心マッサージ器 除細動装置の操作説明会
・輸液ポンプ、シリンジポンプ 疼痛用携帯型シリンジポンプ 操作説明会Q&A
・血液浄化法を知ろう(維持透析 緊急透析 アフェレーシス)
・色々な酸素吸入機器を有効に使用するために(医療ガス委員会共同開催)
・新人研修酸素器の使用方法
・病棟で使用する心電図モニター(フクダ電子 日本光電)移動用モニターの使用方法を覚える Q&A
・当院の人工呼吸器の取扱ベラ・サーボ V60 BIPAPなどの取扱いと特徴(ASV ニップV)
 よく使う低圧持続吸引器の取扱い説明会

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取得認定

臨床工学部ではスキルアップのため各種学会認定を取得するため、積極的に取り組んでいます。

・3学会合同呼吸療法認定士
・透析技術認定士
・日本消化器内視鏡学会認定 消化器内視鏡技師